施工概要
施工箇所 | 屋上防水/外壁塗装/波板屋根交換/雨樋交換/付帯塗装 |
工事金額 | 非公開 |
毎回ご紹介が遅くなって申し訳ありません。
こちらは葛飾区でスリッパ工場を営んでいるO様からのご依頼で、3階建てご自宅兼工場の施工事例となります。
インターネットよりお問い合わせいただきました。
まずはビフォーアフター
ALCの建物で雨漏りしているとのこと。
このALCの建物、、、、
雨漏りものすごい多いです!!
今の作りではそんなことないのかもしれないのだけど、
大概雨漏りしてるのは、築20年以上のALCの建物
理由は、、、、、、
外壁の下地に防水透湿シートが貼られていない。。。。。。
それなのに外壁の素材は軽量の気泡コンクリート。
この素材は、防音、防湿、防火、断熱など沢山のメリットがあるけど、
水を吸いやすいというデメリットがあります。
この外壁の代表的会社が旭化成のヘーベル。
旭化成のブランドにもなっているのがヘーベルハウス
有名すぎて、ALCは業会では『ヘーベル』で通じます。笑
(ヘーベルハウスの建物が雨漏りしやすいわけではありませんので悪しからず。)
そんな素材を外壁に使うのであれば、壁下の防水シートはマストなはずなのですが、なぜだか、防水シートが入っていない構造が通常となっております。その為、表面の欠けやジョイント部の欠損など、ALC表面の防水性能がなくなってしまうと当然ながら、雨漏りします。
ですが、逆に言えば、外壁の劣化が内部の雨漏りに直結しているので雨漏りも止めやすいです。(ALCの上にタイル貼っている建物は例外です。。。汗)
今回もご相談受けて工事しました、もちろん相見積もりもされていたようでしたが、当店を信用していただき施工させていただきました。
現地調査時はこんな感じでした。
長年雨漏りに悩まれていたそうで。。。。。
何度かリフォームしたようでしたが、なかなか良い業者様に当たっていないご様子でした。
屋上も防水をやり直しているようでしたが、肝心なドレン(排水口)廻りは全くのノーメンテナンス。
防水屋も元請の指示のまま施工したんだろうな、、、、
って思えるような工事。
本当に雨漏りを直したい。
と思って工事をしているようには思えないような感じでした。
外壁に関しても、元々窓があってそれを塞いだような箇所があり、そこの仕上がりもなかなか酷い有様。
雨樋に関しては、水性塗料を塗られてしまったようで、所々膨れや剥がれが多く塗装でのメンテナンスが厳しい状況でした。
屋根の防水、ベランダ防水、正面の模様吹きからの外壁塗装、雨樋の交換の工事を行う事となりました。
外壁にはシーカジャパンの水性でありながら、期待耐候性が23年で非常に能力も高いセランフレックスを使用し、屋上防水は1液性でありながら、2液型ウレタン防水のガラスクロス入りと同等の強度と防水能力があるエバーコートゼロ1を使用しトップコートは遮熱型のトップコートを施工しました。
また、ALCの外壁で注意しなければならないのは透湿性。
蓄熱しやすい建材のため、湿気を外に逃す能力の高い仕上げ材でなければなりません。
その点においてもシーカジャパンのスーパーセランフレックスは適していると思います。
シーカジャパン/スーパーセランフレックス
https://www.dia-dyflex.jp/product/detail/pdf/super_selan_flex.pdf
シーカジャパン/エバーコートZero-1H
https://www.dyflex.co.jp/free_document/fileshare/catalog/DK150_%E3%82%A8%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%88Zero-1H.pdf
まずは、高圧洗浄で汚れをしっかりと落とします。
陸屋根なんかの平米数の多い屋根の場合、この洗浄時に水たまりや勾配などをみて、防水工事の時に勾配調整をしてあげます。
プライマーを補修部に先に入れて
ドレン周りに改修ドレンを入れ込み
ウレタン防水を施工していきます。
今回は密着工法
ベランダも同じ仕様だったんですが。。。
手すりの足がかなり怪しく、せっかくやるならしっかりやりたいので
途中、もう一回同じように組めるか不安になりましたが、バッチり元通りにする事ができてよかったです。
もちろん、お客様には確認はとっております。
お客様自身も、前の業者の不審感と、この手すりの下の部分が気になっていたようで私も、この手すりの足は防水上非常に厄介だという事をご相談しました。
お打ち合わせ重ね、バラしみるけど、元に戻らなかったら、最悪新し手すりを付ける。
という結論に至り。
元々、こちらで組んだ手すりではないので、100%戻せる保証はないけれども、戻せる自信はありましたので、そのお約束で、一時的にバラさせていただきました。
もちろん、追加工事はいただいておりません。
結果、満足のいく防水工事が出来ました。
さらに、玄関上の庇の天板などもついでに防水をかけました。
ついでなのでこちらもサービス工事です。
外壁工事はクラック部をUカットして
エポキシ注入した後は、ジョイント部にウレタン系のシーリング材を注入しました。
ジョイント部にエポキシを注入してしまうと、エポキシでは強くて硬すぎる為、ALCの端が割れてしまいます。
動かしたいジョイントと動かしたくない外壁
これを想像して、適材適所の材料を選んでいきます。
正面部分の前の業者の後始末も兼ねて、正面は模様を全部吹き直しました。
雨漏りも完全に止まり、お客さんも気になっていたとことが全て満足のいく仕上がりになり大変よろこんでいただけました。
工事完了で書類提出の際には、このままお別れになるのも寂しいとおっしゃっていただき食事まで誘っていただき、ご一緒できて、嬉しかったです。
また、その後も雨漏り一切していないという事で安心しております。
ありがとうございました。
我々も満足のできる工事ができて嬉しく思います。
施工写真
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