こんにちは、ペインテリアです。
ちょうど施工事例で雨漏りの補修工事をアップましたので、今回は「雨漏りと塗装の関係」についてお話したいと思います。
私自身も実家で雨漏りを経験しており、建物にとってどれほど深刻な問題かを実感しています。
■ 雨漏りのメカニズムと放置リスク
日本の住宅の多くは、一次防水(屋根材・外壁材)+二次防水(防水シート)の二重構造で雨から室内を守っています。
ところが、雨漏りが起きる場合、その多くは下にある防水層の破断やめくれが原因となっています。
これを放置すると、構造躯体まで腐食が進行し、シロアリ被害などの深刻なダメージに発展する恐れがあります。
■ 極論:塗装では雨漏りは直らない
塗装では防水層にアプローチできないため、雨漏りは直せません。
塗装はあくまで表面の美観と保護のために行うものであり、既に起きた雨漏りの「治療」ではなく「予防」のための工事なのです。
■ 現地調査で分かった「コロニアルNEO」の実態
先日、偶然にも「コロニアルNEO」の屋根を使用しているお宅を2件、現地調査する機会がありました。
どちらも築20年ほどの住宅で、以下のような状況でした。
| 物件 | 築年数 | メンテナンス | 屋根の状態 |
|---|---|---|---|
| A邸 | 築約20年 | 築8年目に屋根塗装(10年以上経過) | クラック多数、基材の保護できず |
| B邸 | 築約20年 | ノーメンテナンス | 意外とクラック少なめ、状態安定 |
この結果からも分かるように、脆弱なコロニアルNEOに対して安易な塗装を行うと、逆にダメージを与えてしまうことがあるのです。
(パミ=ル屋根はこの次元ではないので割愛します。)
■ 写真で見るコロニアルNEOの実態
以下は、実際に調査した現場写真です。
塗装後にクラックが増えてしまった事例や、塗っていない方が綺麗に保たれているケースなどをご覧いただけます。
■ 結論:コロニアルNEOには塗装よりカバー工法を
初期のコロニアルNEOは、アスベストを含まないノンアス系スレートで、非常に割れやすく、水分も吸いやすい素材です。
なぜ上記のような結果になったかと、予想しますと
塗装したから。
正確には、脆い屋根の上で、作業したから。
が正解になります。
せっかく塗装で保護しようとしたのですが、作業上、乗っかったり負荷をかける事により、施工中は気づかない程度のクラックが発生したりすることで数年後に表面化してきたと思われます。
そのため、コロニアルNEOの場合私たちは塗装ではなく、カバー工法または葺き替えによるメンテナンスを推奨しております。
「うちの屋根、コロニアルNEOかも…」とご心配な方、 「過去に塗装したけど、また雨漏りしてきた」という方は、ぜひ一度ご相談ください。
ペインテリアでは、屋根材の種類判定・現地調査・最適なメンテナンス提案までワンストップでご対応しております。















