こんにちは、ペインテリアです。
今回、珍しい金属屋根材のご紹介です。
ニチハ社から出ている
『ニチハ横暖ルーフαS窯変』
なにが珍しいって、一番は柄です。
メーカーの言葉を借りると
グラデーションを活かした南欧風スタイル。
付加価値性能だけでなく、意匠性までも追求したニューデザイン
とのことです。
もうちょっとうまい言い回し無いのかな?って思いますが、きっとこのフレーズも一生懸命考えた方が誰かいらっしゃると思いますで尊重したいとは思います。
簡単言えば
金属屋根なのにテラコッタ風の色合い。
当店の施工事例でも珍しいのでご紹介させてください。
追って施工事例にも挙げますが。
そして、通常の横暖ルーフより断熱材が厚く、グレードも上の商品となっております。
光の加減や角度によって見方が変わり、とても上品で、質感のある仕上がりになりました。
普及するかヒット商品になるかは別として、デザインとしては、とても良い仕上がりになりました。
いかがでしょうか?
こんな金属屋根があってもいいですよね!
現調時には屋根がパミールが確定していて、、、

いつも思うのですが、
お客様に
『屋根塗装できません。』
とお伝えするのが塗装屋としては少し心苦しいです。
基本、根っからの塗装職人だと思っているので、塗装でなんとかしてあげたいし、塗装の方が当然安く仕上がるので塗ってあげたい気持ちが強いのですが、この屋根だけは無理です。
ここまで痛んでしまうと、カバー工法、もしく葺替えしか選択肢はありません。
しかし、ご自分のお宅の屋根が塗装ではメンテナンスできない。と言われてもがっかりしないでください。
考え方を変えると実はメリットもたくさんあるんですよね。
正直、屋根スレートの塗装でのリフォームは2回までが限界だと思っております
そもそも、屋根は、塗装していれば、ずっと雨漏りしない。
という考え方が間違っているんです。
これは、塗装屋として、防水屋として、そして2級建築士として現場に長く携わっていた立場から。(今回はスレートの防水に関して。)
理由としましては、屋根の仕上げ材(ほとんどはスレート材)がいかに丈夫なもので、塗装でのリフォームが可能だとしても屋根の仕上げ材の下に入っている、ルーフィングと呼ばれている防水に最も重要な役割を果たしているシートが新築のほとんどの場合
20年程度
のものしか貼り付けられていません。
そして、厳密にいうと屋根の塗料を何回塗ったところで雨水を凌ぐほどの防水効果が得れない事実です。
屋根塗料と、防水材では全く意味合いが違います。
つまり、屋根の塗装とは、屋根のルーフィングを鳥や飛散物、日光などから守るために、瓦やスレート材がのっていて、その仕上げ材を日光などから守るために、塗料を塗り保護するということです。
なので、肝心な防水層(ルーフィング)は寿命が切れればいつ雨漏りするかわからず、1回の屋根塗装で期待できる仕上げ材の保護耐用年数は7〜15年程度、新築時から、10年後に1回塗って20年後に2回塗ったらもう下のルーフィングの寿命は無くなっているはずです。塗装後に雨漏りをしても、塗装と雨漏りは関係がありませんので、結局は屋根を葺き替えるなり、カバー工法にするなりするしかないのです。
なので、実は最初のメンテナンスで、質のよいルーフィングをし、質の良い屋根材を貼り、質の良い工事を行えば耐用年数は20〜30年ほどは見込めます。さらに、断熱材入りの金属屋根は断熱効果も期待できますので、最初のリフォームで少し頑張れば、その後20年ほど恩恵を受けることとなります。
住宅のメンテナンスをする場合、コストパフォーマンスを計算すると、
その住宅を後何年使うか?
ということが重要になってきます。
最初の10〜15年目の外装メンテナンスで少し無理をして、屋根を葺き替え(もしくはカバー)をして、残りのメンテナンスは簡単にするか、
屋根の、ルーフィングの耐用年数のギリギリまで塗装にして、リフォームして、雨漏りしてから、屋根を葺き替えるか?
断熱の恩恵を考えると実は前者にも十分メリットはあります。
なので、ご自分のお宅が、『屋根が塗装できない』と診断されても、がっかりしないでください。
残念ながら塗装できないノンアスの屋根選択は2種類です。
・カバー工法
・屋根葺替え
ただ、健全な屋根でも下のルーフィングの耐用年数は約20年です。
なので、結局のところ、
どこかの時期に
葺替えなり、カバー工法をする。
という事を考えると、最初のメンテナンスでやっても良いわけです。
あとは、カバー工法なのか葺替えなのかの選択になりますが。そちらも実は一長一短があります。
今回は長くなりすぎたので、次回機会があれば。
ペインテリアでした。














