こんにちは、足立区と松戸市を中心に外壁塗装のリフォームを行っています、ペインテリアです。
緊急事態宣言も解除され、うちの娘も昨日から小学校に初めて登校することができ、すこしづつですが元の生活に戻れる兆しもみえてきました。
ですが、まだまだ各地でクラスターが発生し油断できない状況ですね。
ペインテリアも三密に気をつけ、マスク必須で殺菌を心がけ現在通常営業しております。
さて、最近はHPからのお問い合わせも以前と同じくらいにまで回復し、ブログでの工事詳細も沢山の方に見ていただいておりますので再び工事詳細シリーズを書かせていただきます。
とにかく写真の枚数が多いので重かったらすみません。
今回は、ネットからのご依頼で足立区のU様邸です。
今回は屋根の塗装はせずに、外壁のシーリングの交換をし
外壁には日本ペイントのラジカル 制御型塗料、
『ファインパーフェクトトップ』
を使用しました。
工事着工前に近隣挨拶を済ませ、塗装するための足場を掛けます。
いつも通り、塗装部分(今回屋根は手をつけません)に高圧洗浄を行います。
高圧洗浄の様子もユーチューブにて確認ください。
汚れや苔を落とし適切な下地を作ります。
今ではホームセンターやテレビショッピングにも家庭用の物が出てて電気タイプの物を持っている方も多数いらっしゃると思いますが、業務用の物はその3倍から4倍ほどの圧力で洗い、手に当たると怪我をするレベルです。
今回は、コーキングの先打ち工法となります。
木造サイディング必ずと言ってジョイント目地にコーキングが注入してあり、そこが建物の動きを追従して外壁にクラックが起きるのを防いでくれます。
塗装する際は
コーキングの
①後うち工法
②先うち工法
が存在しそれぞれメリットデメリットが存在します。
①後うち工法というのは
外壁塗装を完了したあと、サイディングのジョイントコーキングを打ち込む工法で、コーキングが塗膜で覆い隠さない工法となります。
メリットとしては、コーキングの上に塗膜がのっていないので、コーキングの上の塗膜がクラックやひび割れを起こすことはありません。
またデメリットとしては、外壁の色と完全に同じ色は無いため近似色となり、選ぶ色によっては若干の差が出てきます。また、コーキングから塗装まで一貫して施工しない職人の場合、工事手配が難しく管理の方で手間をとってしまいます。
また、ほぼ全ての塗料メーカーでこの後うち工法を推奨しております。
②先うち工法ですが、
メリットとして、外壁の色と一貫して同じ色になるのが一番のメリットで、またコーキングを塗膜で覆い隠すため、コーキング自体はそれほど耐候性の高いものを使用しなくても良いというメリットがあります。(もちろんそれでも塗膜は早い段階で割れてきてしまうのである程度高耐候の物を使用しなければなりません。)
また管理や施工が先うち工法より楽になりますので人件費等が抑えられます。
また、デメリットですがやはり
塗膜が割と早い段階で割れることです、コーキングの乾燥時間を適切に守らないと、1年もしないうちに割れる場合もあります。
これが一番のデメリットとなり、
また硬い設計の塗料を使うことができません。
無機塗料などもいくら柔らかく設計しても元が硬いので先打ちはお勧めできません。
先打ちの場合、仕上げ塗料は出来るだけ柔らかい設計のものを選んだ方が良いかもしれません。
今回はあえて先うち工法ですので、
塗膜が割れる前提で、仕上げの色に近い色のコーキングを打ち込み
割れたあとも目立たない工夫をしております。
(例えば濃い色の塗膜の下に白のコーキングを打ってしまうと割れた時に非常に目立ちます。)
また、コーキング材は必ずノンブリード タイプを選びます。
今回使用したのは、オート化学さんから出ているオートンサイディングシーラントです。
劣化したジョイント目地を全て撤去し、マスキングテープにて注入部の両脇を養生し、専用のプライマーを塗布し注入していきます。
この時、後ろにあるボンドブレーカーといわれる物(青いテープのタイプの物が多い)がなくなってたり撤去の時に一緒にとれてしまった場合は新しい物を詰め直します。
何故このようなことをするかと言うとサイディングのジョイントのコーキングは2面接着が基本だからです。
2面接着に関してはここでは触れませんが、気になる方は検索サイトで『コーキング 2面接着』と検索してください。
↑縦樋の裏も当然打ち替えます。
↑いつもうちで使用するテープは3M社のEXPPです。
↑外せる物は極力外して、テープは上からはがしますので、下から貼っていきます
↑外壁の仕上げの色に近いコーキング材で注入
注入後、バックアップ材を自分たちで加工したオリジナルのナラシベラで慣していきます。空気が入らないように必ず一方方向でなくヘラを返してあげて、形を整えます。
また、この時に同時に軒などの入隅の隙間など埋めてあげると仕上がりに大きな差が出ます。
また注入部の両端に貼ったテープを表面が乾く前に出来るだけ早く撤去していきます。
コーキングの作業が終われば、続いて塗装するためのした準備をはじめます。
まずは汚したく無いところをビニール養生し
外した方が施工しやすいところは全て一度取り外します。
さらに、コーキング材の乾燥のため鉄部や付帯部分を先に中塗りまで仕上げていきます。
ペインテリアでは基本的に、付帯部分の下塗り、中塗り、上塗り共に2液反応硬化型の塗料を使用します。
↑マスカーの前に紫のマスキングテープを貼っているのは
ノリをのこさない為と見切りを綺麗に出す為のひと工夫です。
また塗装の基本中の基本は、上にある物から塗っていくことです。
仕上げ塗装のスタートは軒天井の塗装から。
軒天には耐候性よりも通気性や透湿性の高い塗料を選んで塗装していきます。
それが終わればようやく壁の塗装が始まります。
攪拌機で丁寧に攪拌します。
ペインテリアでは基本的に窯業サイディングに水性の下塗りはあまり使用しないのですが、今回オール水性施工と言うことでしたので、日本ペイントさんのパーフェクトサーフを使用しました。
丁寧に塗り残しの無いよう塗装していきます。
↑外壁の中塗り(日本ペイント/パーフェクトトップ)
↑外壁の上塗りに(日本ペイント/パーフェクトトップ)
水性の下塗りは普段使わないのでカッターで塗膜を一部碁盤目上に切り込み、その上をガムテープを張り塗膜が剥がれないかチャックするクロスカット試験法を使用し問題無いかをチェックしました。
外壁塗装が完了したら、鉄部や付帯等の養生をはがし
仕上げ塗装していきます。(日本ペイント/ファインsi)
また、ベランダ床の防水のトップコートを塗り替えます。
FRP防水のトップコートの塗り替えの工程は
機械で目嵐して
アセトンで余分な油分を除去し
FRP専用のプライマーを塗布し
上塗りを2回塗布し完成です。
あとは最終チェック後
足場のシートを取り外し、全体の完成をチェックします。
足場解体をし、解体時に傷ついた塗膜等は再度補修し、
掃除をして完成です。
濃い目のブルーだった外壁も
淡いティファニーブルーの外壁になり
お客様も満足!
ペインテリアでした!!